第 12 回夏期臨床研究ワークショップを開催致しました

2019/08/13 投稿

開催日: 2019年7月29日(月) – 8月2日(金)
場所: 琉球大学医学部がじゅまる会館1Fフロアー
講師: 琉球大学大学院医学研究科 臨床研究教育管理学講座 教授 植田真一郎
   兵庫医科大学 臨床疫学 教授 森本 剛

第12回目となる夏期臨床研究ワークショップを5日間にわたり開催いたしました。
今回は、特別版として、これまでの受講者から要望の多かった、実際に実施された研究を題材にして、シミュレーションを超える解析と論文化を目指した作業を通じたワークショップとし、対象となる研究の協力者を対象に実施しました。

対象となった研究
・非弁膜症性心房細動患者における抗凝固薬の製造販売後比較評価研究
・日本人糖尿病合併冠動脈疾患患者における積極的脂質低下・降圧に関する観察研究

初日である1日目は、講師から臨床研究を行う際に留意すべき点やグループワークにおける課題の説明などがありました。

2日目の前半はチューターを交えたグループワークとして、課題についての議論を行いました。後半は臨床研究における記述統計方法に関する説明の後、講師による臨床研究デザインのレクチャと統計ソフトの導入が行われました。
3日目の前半には基本的な統計学の講義があり、その後研究データに対して記述統計及び単変量解析を実施しました。後半ではグループごとに検討したサブ解析結果について、研究仮説及び使用する変数、統計手法について発表、討論しました。

4日目の前半には生存解析の基本構造に関するレクチャが行われ、後半には多変量解析モデルに関するレクチャとハンズオンでの研究データ解析が実施されました。

最終日である5日目には、今回のワークショップで各グループが取り組んだ課題に関する発表資料作成とプレゼンテーションとがなされ、講師、チューター、受講生を含めた全員で活発な議論がなされました。